乳母日傘とまはいかないものの使用人に囲まれ家事をする必要もなく、また学校も嗜みとしての家事は教えてくれたもののそれは人を使う為のもの、陽菜は自分の無力さにうな垂れてしまいました。 そんな彼女をほくそ笑むように、ことさら『出来ること』を強調しながら慰める澪の姿は、舌なめずりするようでした。
ご主人様も不在のまま、風間さんも遅くまで戻れないと言うことで、そのまま他愛無いお喋りをして、簡単な夕食を済ませて部屋に戻りました。
ベットに腰掛、目まぐるしく過ぎた一日に、このまま眠りに尽きたいと思いながらも、部屋の片隅、鏡の脇に小さなバスルームに心引かれてしまいます。 ようやっと立ち上がった陽菜が着替えを取り出そうと開けた引き出しは、記憶の隅にあるより数が少ないような気がしますが、あの騒ぎの中では定かではありません。 小首を傾げながら引き出しを閉めた陽菜は、この日身につけたいた服を脱いでハンガーにかけ、下着姿のまま鏡に視線を向けます。 誰も居ないはずなのに…何か違和感を覚えながら、鏡から身を隠すようにバスルームへと入って綿のブラとショーツを身から取り去りました。 熱いシャワーを浴びながら、鏡に映る自分の姿に…先ほど感じた澪の豊かな胸を思い出し、そっと硬い胸を持ち上げ鏡に写し、小さなため息をついてしまうのです。
濡れた体をバスタオルで包んで…鏡の前に腰掛けた陽菜に、くぐもった声が聞こえます。
『?』
声のする方向に、ベットへと膝を乗せた陽菜の耳の苦しげな声が聞こえてきます。 隣は澪さんのお部屋、なにか病気でも…ジッと息を詰める陽菜に、ぼそぼそと囁く低い声が混じります。
強盗?…躊躇う陽菜に、答える声苦しげな声は甘い切なげな声に代わっていきます。
『気持ち良さそうだね 澪…こんなに濡れて』
『ぁあ…いいの … んっ もっと』
『こんなに太いの飲み込んでるのに、もっと欲しいの? 欲張りだね ほら こっちも入れてあげようね』
『やぁ…そんなにしたら壊れちゃう!』