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闇色 2
2007-04-30 Mon 17:37

「ぁっ…なにをなさるの?」
「そんなまずそうな顔で舐めたら社長に失礼だろう。 だからこうやって気分を出してやってるんじゃないか」
「いや 触らないで!」
「なに言ってるんだ。 昨日はあんなに腰を振って歓んでいたくせに。ほら、口が留守だぜ」
「あっ いやぁ  くっぅ…」
「おやおやそんなに腰を突き出して、もっと触って欲しいのかい?」
「違う んっ んぐぅぅ…」
「おしゃぶりの方がいいのかい? ほら、もっと舌を使うんだよ はは 淫乱な奥様だよ まったく」
「んっ げほっげほっ… いやぁぁ…」

散々嬲られ、痛みの残る躯を乱暴につかまれ指を入れられて、跳ね起きようとする私の頭を掴んで、喉奥まで太い玩具を押し込まれてしまいました。 いつの間にか私は四つん這いにされ、玩具をお口を離そうとすれば、男達に腰を強請るかのように突き出した形になり、手から逃れようとすれば喉奥深く玩具を受け入れてしまう、地獄のような責め苦に、早く終わって欲しいとそれ以外何も考えられなくなってしまいました。 そんな霞のかかったような状態の私を待っていたかのように、入り口に一人の男が姿を現しました。


「あっ 社長 ご苦労様です。」
「どうだ、奥さんは?」
「ええ、条件は飲みましたぜ。 おしゃぶりの方はまだまだですがね。 試してみますか?」
「あぁ… 奥さん 夕べは散々楽しんだようだね。 それに今もこんなに濡らして」
「八千草さん…あっ 私を帰してください。 お願いです こんなひどいこともうやめさせて…」
「おやおや、旦那の借金の為に私の言うことを聞くといったのは嘘かい? いいとも帰してやるよ。
その可愛いお口で俺を楽しませてくれたらな。 そうしたら借金だってもう少し考えてあげますよ。」
「ほっ 本当ですね… 私を家に帰して、お金も待ってくださるんですね」
「ああ、 約束するよ。 」

仕立てのいいスーツ姿の男性の登場に、男達は一斉に私の躯から離れ、一列に並び頭を下げました。 当然のように肘掛つきの椅子に腰掛け問いかける男は、私の夫の会社の融資先の八千草社長でした。 
半年前、とあるパーティで知り合ったこの方は紳士的でお話も楽しく何度か交際を重ねていくうちに、意気投合した夫にいい取引があると夫に持ちかけたのです。 最初は渋っていた夫に絶対安全だと保障をし、融資を申し出たのです。 最初のうち取引は順調に進み、これならば安心だと大きな取引をした矢先に突然相手の会社が倒産してしまったのです。 それどころか、今までお付き合いのあった会社まで取引を止めてしまい、いきなり私達は資金繰りに困ってしまったのです。 それでも、そこで諦めてしまえば家屋敷を手放すだけで済んだのですが、そんな私達に八千草社長はさらに融資を申し出て下さいました。 けれども、一度失った取引先が戻ってくるわけではなく、気づけば負債は膨れ上がりとても私達が返せる額ではなくなっていたのです。 夫はせっかくの融資を無駄にしてしまったと、1週間前に八千草社長のお宅にお詫びに行くといったまま戻ってきませんでした。 心配になった私は真っ先にこちらに連絡をしましたが、伺っていないとのお返事に、心当たりをあちらこちら探してみましたが夫の行方はわかりません。 探し付かれた私は、せめて返済を待っていただこうと昨日八千草社長のお宅に伺ったのです。


「やあ 奥さん いらっしゃい」
「今日はお忙しいところお邪魔して申し訳ありません… あの 夫はあの日こちらには伺っていないのでしょうか?」
「ええ、まだ見つからないんですか? 真面目な人ですから心配ですな。 まさか、他に女性が居て、そっちと逃げたなんて事は? はは まさかね。」
「そんな…あの人がそんなことするわけありません。 きっと…今も…どこかで金策に…」
「そうですね。 こんな素敵な奥さんがいらっしゃるのに、いや 失礼」
「あの… それでお金のことですが…もう少し…待っていただくわけには…」
「あぁ…金ね。 確か期限はもう過ぎてるんですよね。 うちとしてもそろそろ返していただかないと困るんですが…」
「そこをなんとか…家が売れたらいくらかでもお返ししますから…お願いです」
「家といってももうかなり抵当になってるんじゃないんですか? そんな家よりも、私はこっちの方がいいんですがね…」
「あっ 何をなさるんですか?」


必死に頭を下げる私の手を掴みいきなり八千草社長が抱き寄せたのです。 抗い機嫌を損ねてはと思う私は、強く押しのけることも出来ず、腕の中で顔を背け震えておりました。

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闇色 1
2007-04-26 Thu 06:22

「んっ  んんっ…ここは…?」
「あうっ 痛っ 」

聞きなれない声に、ぼんやりと瞳を開いた私は見知らぬ天井に驚き身を起こそうとしました。 ほんの少し身動きしただけで、躯の節々が痛み、その痛みがわたくしの境遇を思い出させたのです。 躯が痛まないようにそろそろと身を起こしたわたくしは、夜通し男たちに弄られ、注がれた精を全身に貼り付け股間から白蜜を滴らせてつかの間の眠りをむさぼっていたのでしょう。 野卑な男たちの声に目覚めさせられたわたくしのぼんやりと開いた瞳は泣きつかれて赤くなり、陵辱に疲れた顔は青ざめ、目の下には深い翳りがさしているのでしょう。
目の前の男物の靴に思わず後ずさったわたくしは、背に感じる冷たい感触に辺りを見回せば周りは鉄格子に囲まれています。 怯えるわたくしに男は昨日の辱めを思いださえるような言葉をかけるのです。


「ふふ、気がついたかね?奥さん。夕べは凄かったね。奥さんがあんなに淫らな姿を見せてくれるなんて、感激したよ」

「さて、社長がお待ちかねだよ」
「お願いです…もう帰してください…」

「ああ、社長がね。奥さんが条件を飲んでくれたら、すぐにここから出してやるって約束するそうだよ。」


私の必死の願いに、男は、思いも寄らない提案をするのです。


「ふふ、それはね…社長のものを口で大きくして、一滴残らず飲み込むことだ。」
「そんな事出来ません…そんなはしたない事…」

夫にすら許したことのない行為を強要され、大きく首を振るわたくし。
どれ程の哀願も男の心を動かすことは出来ずに、力なくうなだれるわたくしは、このままここで過ごすよりはと、やっと小さくうなずくのです。


「わかりました…やります…」
「やっとわかってくれたか。 うまくやれたら家に帰したやるからな」
「ふふ、だが、奥さんはまだ経験が少ないようだね。これでレッスンをうけてもらうよ」
「ひっ…そんな…」

経験不足を昨夜のうちに確かめた男は、まずは練習をと、グロテスクな男性を模した物を次々とわたくしのお口に押し込むのです。 始めて見る大人の玩具に 恥ずかしげに伏せた睫毛を震わせて、おずおずと舌を差し出すわたくしを 面白そうに見下ろして、舌の動きや頭の動かし方などを下卑た言葉で指示したり、髪を掴んで引き抜いたり、いきなり喉奥へと突きたて、えずくわたくしの涙を楽しむのです。

 

「ほら、もっと美味そうに舌を使うんだ」
「たくましいわ とか 気持ちいい?とか、声もかけて」

「いいかい、社長の前に出たらこういうんだぜ。 『社長・・夕べは素敵でしたわ・・今夜はわたくしがお口でご奉仕したいの。 ご満足なさったらわたくしのお口の中にたっぷりとお出しください。 全部飲み干しますわ。 その代わり、ちゃんとご奉仕が出来たら、ここから家に帰してくださいますわね』 とね」

 




そんな淫らな指導をお口に受けているというのに、何本の手がわたくしの躯を這い回るのです。


 

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生成り 11
2007-04-24 Tue 20:25

何も知らぬ夢の中で3人の手によって高みへと押し上げられた陽菜の躯はぴくぴくと跳ね、淡い翳りは溢れた蜜で濡れ張り付いて幼い花びらを浮き上がらせています。
とろとろと流れる蜜をすすった人影は、堪え切れないというように澪の手を振り切り、微かに声を上げ開いた陽菜の唇へと先走りに濡れた昂ぶりを当て腰を動かし始めたのです。 柔らかな唇にぬめりを広げるように滑らせる動きに合わせて澪の唇が横へと当てられます。 そんな姿を見ていた風間は澪の後ろへと立ち、ひくつく菊孔をゆっくり指で揉み解し始めたのです。

『くぅ… んんっ…柔らかい 唇が んっ…』
『やぁぁん 省吾 だめ そこは…』
『まだ、今日はここを可愛がって居ないからね…準備しておかないと…』
『はぁ …澪の口も熱くて…』
『 あんっ… っああ…』
『ほら…美味しそうに指の見込んでいくよ …いやらしい澪のお尻が…』


二つの唇に挟まれ苦しげに眉を寄せる人影、菊孔を省吾の指で広げられ、甘い声を漏らしながら奉仕を続ける澪。 


まだ荒い呼吸の陽菜の上を昂ぶりが澪の唇が滑り、滴る雫が陽菜の顔を濡らしていきます。 いつの間にか省吾の指は二本に増やされ、大きくなる声に、陽菜が目覚めてしまわないか心配になるほどです。 今目覚めてはせっかくの計画がだめになると思いながら、それならそれで、このまま陽菜の処女を奪ってしまいたい、そんな欲望に気づいたのか、澪が自分の声を塞ぐ様に、人影の昂ぶりを咥え、唇できつく締め付け頭を上下させます。

『んぐっ …んっ んんっ…』
『あぁ…澪 … いい もっと…』


裏の縫い目を陽菜の唇に擦り付けながら動く人影の先端の窪みを澪の舌先が擽り、根元をきつく手で握ったり開いたりを繰り返します。 お尻を淫らに突き出し、触られないままの澪の太腿を愛液が伝い、そのぬめりを掬って省吾が菊孔へと注ぎ込み、部屋には妖しいうめき声と水音が響き渡るのです。

『ぅ いく でるっ!』
『あっ ぁあ いっちゃう 』
『いけ、澪 お尻を指で嬲られて』

『うっ あぁぁ…』

眠る陽菜の口に白い奔流を浴びせた昂ぶりを、うつろな瞳で舐め清める澪から指を引き抜き、風間は陽菜の脚から下着を抜き取り、タンスから取り出した新しい下着を陽菜に穿かせると、衣服を元通りに整えたのです。 昂ぶりを舐め終えた澪は今度は陽菜の顔に散った樹液を綺麗に舐め取り、けだるそうに髪を掻き揚げました。


『さぁ 続きは向こうで…』


3つの人影はくすくすと満足そうな笑みを漏らしながら、地下室への階段を下りていったのです。

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生成り 10
2007-04-22 Sun 18:24

薄い壁越しに聞こえる澪の声が一際大きな声を上げ、そのまま途切れると室内は、陽菜の甘い吐息に満たされていました。 人影のしなやかな指が布の湿り気を感じてふと止めると、ポケットから小さなライトを取り出し照らし出すと、可愛らしい下着は色が変わり始め、可愛らしい芽も布を押し上げていました。 小さな灯りの影で妖しい笑みを浮かべた人影は、もっとシミを広げよう手の動きはどんどん速めていきます。
パンティの隙間から指を差し込んで、濡れた入り口を擽り、蜜にまみれた指を抜き出してペロッと舐め上げると、満足そうな笑みを浮かべると、下着にと手をかけました。 するりと下着を腰から滑らせ足元へとひき下ろすと、片方の足にパンティをかけ膝を、立たせ大きく脚を広げさせ様とした時、いきなり入り口のところから声がかけられました。


『あら、女の子の部屋にこんな夜更けに忍び込むなんて、いけない方ですね。』
『澪、そうできるように水差しに薬を入れたのは君だろう?』
『ええ…ご主人様の命令には逆らえませんもの… ねぇ あなた?』
『はい、私たちは、ご主人様の命令には逆らえませんよ。』
『よく言うよ。 僕のことなど無視して二人で楽しんでいたくせに…』
『あら? 私たちと一緒よりも、楽しいことをしていたんでしょう?』

ドアのところには、かすかな灯りに薄いガウンを羽織り、躯の線を浮き立たせた澪と、ボクサーショーツ1枚の風間が立っていました。 先ほどの情事の名残もそのままに近づく二人をちらりと見ると、そのまま陽菜の脚の間へと躯を滑り込ませ、花開き始めた秘所へとじっと視線を据えたのです。 そんな人影の後ろから一緒に覗き込んだ澪は

『まぁ きれいなピンク色… 本当のバージンピンクね』
『どれ? ほぉ 澪の初めての時を思い出すね。 』
『もう …ご主人様気をつけて触らないとせっかくのバージンを指で破っちゃいますよ』
『えっ…あっ ああ…わかってる 』
『そう… 優しく まだ、入れちゃだめですよ』

小さな灯りに照らされ、3人もの人間に隠された場所を覗き込まれているなど知らない陽菜は、何も知らずに、まだ夢の中におりました。

『あふっ…んっ んんっ…』
『そう…そんな風に優しく舐めて… 』
『んぐっ… んんっ…』
『こんなに硬くして…いけないご主人様…』

陽菜の秘所に顔を近づけ、蜜を舌で掬う人影の下に澪は手を滑り込ませると窮屈そうにズボンを押し上げるものを取り出し、指を絡めしごき始めました。 美味しそうに舐める人影に風間が声をかけ、お手本を示すように、淡く色づいた胸の蕾を舐め始めました。 もう片方の蕾は澪が咥え吸い上げ、何も知らずに眠りの中の陽菜は3本の舌に嬲られ、切なげに腰を揺らし逃れようと躯をくねらせます。 小さな手がシーツをつかみ、救いを求めるように顔をのけぞらせ声を上げます。 

『んっ やっ ぁあ …』
『そろそろ いっちゃうかしら…?』
『そうだね、眠ってても、こんなに感度がいいんだからね。』
『ほら、ひくひくしてる…』
『あっ あんっ!!』

何も知らないはずの躯が、3箇所への舌の奉仕を受け、ちいさな声を上げ、とうとうびくっと跳ねとろっと甘い蜜を吐き出したのです。

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生成り 9
2007-04-16 Mon 22:38

艶めいた声がいっそう獣じみた声になった頃に静かにドアが開き、部屋の明かりのスイッチを切りました。 ベットサイドの明かりだけの部屋に忍び込んできた人影に、机にもたれた陽菜は何も知らずにすうすうと安らかな寝息を立てています。 穏やかな横顔じっと見下ろした人影は、そっと陽菜を抱き上げベットへと運び横たえたのです。 しばらく灯りに照らされた顔を見下ろし、その頬に当てた指は少しずつ首元へ、窪んだ鎖骨の縁へと滑っていきます。 

『うっ うぅぅん』

くすぐったかったのか身じろぎをする陽菜にぴくっと指が止めた人影は、また寝息を立てる陽菜に安心したように覗いた肌に手を這わせていきます。 胸元を寛げ、まだ硬い乳房を露にすると冷たい夜気に持ち上がった蕾をそっと摘んで様子を確かめます。 

『んっ,… 』

軽い痛みが走ったのか眉を寄せたものの陽菜は目を覚ます気配はありません。

『薬が効いているようだな。』

目を覚まさない陽菜に人影の動きは大胆になっていきます。 あえかに開いた花のような唇に指を当てると、両頬をてで包んで、そっと触れ合わせたのです。 その動きは徐々に大胆になり、甘やかな息を吸い込むと、いっそう深く舌を差込口中を探り始めたのです。 まだ、昼の澪との触れるだけキスを知ったばかりの陽菜は、無意識に首を振り息苦しさから逃れようとします。 そんなしぐさも愛らしく、いっそう深く唇を合わせ、唾液を注ぎ込み、こくりと飲み込む様を見下ろすのです。
溢れた唾液をゆっくりと舌で舐め取りながら顎から首筋へと頭を動かしていきます。 摘んだ蕾をゆっくりと転がしさらに尖らせながら、もう片手は寝巻きの裾から手を差し入れ瑞々しい陽菜の躯のラインを辿っていきます。 きっちりと合わせた太腿から小さな腰、花開く前の躯はぴくぴくと若鮎のように跳ねて手を楽しませす。 肌蹴た胸元に唇が届く頃には、寝巻きは捲くれ上がり、白く引き締まったお腹からコットンのショーツのクロッチ部分へと手を進めていました。 まだ、他の人に触れさせた事の無い花びらを布の上からなぞり、くすぐったいのか、ぎゅっと閉じようとする内腿に手をかけて開かせると自分の膝を進めて閉じれなくすると、狭間に指を滑らせ下着を食い込ませていくのです。


『んっ…っあ…』
『ふあぁん…』


まだ、何も知らない陽菜の唇から漏れる甘やかな声が、澪の声に消されながらも聞こえてくるのにはそう時間がかかりませんでした。


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生成り 8
2007-04-15 Sun 13:44

『澪…さん?… あっ 風間さんが帰ってきて… やだっ …』

奥手の陽菜にもやっとその声が男女が愛し合う声だとわかり、一気に全身が赤く染まります。 熱くなった頬に手を当て、ベットの隣の壁を見つめると、確かに風間夫妻の部屋から絡み合う男女の声が聞こえてきます。 凝った壁紙の下にある壁が間に合わせに作られ所々に隙間まである薄いものだとは陽菜は知るはずもありませんでした。

『こんなに立派なお屋敷なのに声が聞こえるなんて?…』

不思議に思う陽菜に、まだこの屋敷の秘密も、恐ろしい罠が仕掛けられている事なども想像すら出来ません。 声はベットの脇の壁など無いかのように響き、振動まで伝わるのか上に乗ったコットンの寝巻きが震えてるかのように見えます。
 
『どうしよう…』


『ああん いいのぉ… もっと!』
『こんなに締め付けて、恥ずかしい躯だな。 こうしてやる!』
『ひぃっ 痛い ぁぁ 痛いのぉぉ 』
『痛いと言う割には、どうしてこんなに濡れてるんだ? イヤなら止めるぞ』
『やぁぁん やめちゃだめぇぇ…』

離れたこちら側にまで声が届いているのです。 疲れきった躯は、今すぐにでもベットへ横たわりたいと願っているのに、間近のベットで休むことなどできるはずもありません。 けれども、バスタオル姿のまま、ここで黙って座っているわけもいかず、冷え始めた躯をやっと持ち上げる頃には、密やかだった声は艶を増し、淫らに陽菜の耳を犯し始めました。 湿ったような音さえ聞こえるそちらの壁に気を取られている陽菜には、じっと見つめる視線に気付くことはありません。 着替えを掴むと少しでも離れたいと鏡の前に戻り、バスタオルを落としました。 まだ育ちきっていない胸の蕾は薄紅に染まってつんと上を向き、薄い翳りは、まだ水分を含んで張り付いていました。 コットンのショーツを穿き、ふと鏡を見ると、幼い躯が映っています。


『澪さんとぜんぜん違う…私もあんな素敵な女性になれるかしら…?』

鏡の前で胸を持ち上げてみたり、右手を頭の後ろに左手を腰にあててモデルのようにポーズを取ってみたりします。 まだ脂肪の少ない硬い躯にがっかりとして、コットンの寝巻きを頭からかぶり、机の上の水差しから注いだ水を一気に飲み干しました。 ほうと一息つくと、そのまま机に熱くなった頬を当て目を瞑った陽菜は、目まぐるしい一日に疲れた躯から力を抜きました。


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生成り 7
2007-04-08 Sun 22:11

乳母日傘とまはいかないものの使用人に囲まれ家事をする必要もなく、また学校も嗜みとしての家事は教えてくれたもののそれは人を使う為のもの、陽菜は自分の無力さにうな垂れてしまいました。 そんな彼女をほくそ笑むように、ことさら『出来ること』を強調しながら慰める澪の姿は、舌なめずりするようでした。

ご主人様も不在のまま、風間さんも遅くまで戻れないと言うことで、そのまま他愛無いお喋りをして、簡単な夕食を済ませて部屋に戻りました。 
ベットに腰掛、目まぐるしく過ぎた一日に、このまま眠りに尽きたいと思いながらも、部屋の片隅、鏡の脇に小さなバスルームに心引かれてしまいます。 ようやっと立ち上がった陽菜が着替えを取り出そうと開けた引き出しは、記憶の隅にあるより数が少ないような気がしますが、あの騒ぎの中では定かではありません。 小首を傾げながら引き出しを閉めた陽菜は、この日身につけたいた服を脱いでハンガーにかけ、下着姿のまま鏡に視線を向けます。 誰も居ないはずなのに…何か違和感を覚えながら、鏡から身を隠すようにバスルームへと入って綿のブラとショーツを身から取り去りました。 熱いシャワーを浴びながら、鏡に映る自分の姿に…先ほど感じた澪の豊かな胸を思い出し、そっと硬い胸を持ち上げ鏡に写し、小さなため息をついてしまうのです。

濡れた体をバスタオルで包んで…鏡の前に腰掛けた陽菜に、くぐもった声が聞こえます。 


『?』


声のする方向に、ベットへと膝を乗せた陽菜の耳の苦しげな声が聞こえてきます。 隣は澪さんのお部屋、なにか病気でも…ジッと息を詰める陽菜に、ぼそぼそと囁く低い声が混じります。
強盗?…躊躇う陽菜に、答える声苦しげな声は甘い切なげな声に代わっていきます。

『気持ち良さそうだね 澪…こんなに濡れて』
『ぁあ…いいの  … んっ もっと』
『こんなに太いの飲み込んでるのに、もっと欲しいの? 欲張りだね ほら こっちも入れてあげようね』
『やぁ…そんなにしたら壊れちゃう!』

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生成り 6
2007-04-07 Sat 23:01

遺言公開の後、逃げ出すように纏めた荷物はそれほどの数も無く、きゃぁきゃぁと騒ぎながらでも片付けるのにそれほどの時はかかりませんでした。 最後に両親の写真をベットサイドに飾リ見つめていた陽菜は、視線を感じて鏡の方へと振り返りました。 澪はベランダの戸を閉めてそばにいます。 気のせいかと首を傾げて鏡を見詰める陽菜を、澪はさりげ無く部屋から連れ出したのです。


『私達の部屋は隣だから、何かあったらいつでも来てくれて良いから。 さぁ 陽菜ちゃん屋敷を案内するわね。 といってもほとんど使っていなくて閉めっきりなんだけどね。 それがすんだらお茶にしましょう。 』
『はい 』


元々は一つの部屋をベランダで続いたのまま、薄い壁で仕切っただけと言うことは内緒にして、ベット側の部屋のドアを指差し、2階から1階へと鍵のかかった扉を説明して、最後は薄暗い階段を下りると地下には不釣合いな大きな扉の前に出ました。


『ここがご主人様の仕事場。』 
『ここが?』
『そう 、呼ばれない限りは勝手に入っちゃダメよ。』


いくらでも日当たりの良いお部屋はあるのに、わざわざ地下室になんて、不思議に思いながら、台所に向かったのです。


『陽菜ちゃんの料理は?』
『いえ…ほとんどした事無いです…』
「あら、じゃあお掃除やお洗濯は?』
『それもあんまり… 』
『そう…』
『あっ あの、これから一生懸命覚えますから、お願いします』
『そうね、 まあ 陽菜ちゃんに出来ることをしてもらうから がんばってね』

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生成り 5
2007-04-05 Thu 23:22

様々な表情を変える陽菜の頬にもう一度唇をつけた澪は立ち上がり、スーツケースの方へと向かいます。 離れた澪に急に肌寒さを感じた陽菜は、自分の躯を抱きしめじっと澪を見つめています。


『さぁ、荷物を片付けてお茶にしましょう。』
『はい…』
『あら、可愛いブラ、陽菜ちゃんにぴったりののピンクね』
『やん…見ないで』


勝手にスーツケースを開けて女の子らしいコットンの下着を一つ一つ鏡に見せ付けるように広げる澪に、陽菜は慌てて走りより、紅い顔で下着を取り返そうとします。 そんな陽菜を楽しそうに見下ろして、次々と下着を広げ、さりげなくサイズを確認していく澪に、陽菜はなかば抱きつき、その柔らかな胸の感触に、どきりとします。 思わず自分の未熟な躯を見下ろして、ため息をついてしまうのです。


『どうしたの? 陽菜ちゃん 怒った?』
『えっ? いいえ ただ澪さんに比べると私って子供だなぁって…』
『どうして…? 可愛いお胸じゃない …ほら』
『きゃぁ!!…止めてください』


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生成り 4
2007-04-03 Tue 22:59

『どぉ、 片付いた?』
『あっ…』
『あら…具合でも悪いの?』
『いいえ…ちょっとぼんやりして…』
目まぐるしく過ぎた一日を思い出していた陽菜にいきなりドアが開いて澪が尋ねました。 ぼんやりとベットに腰かけていた足元に跪いて心配そうに見上げる澪に、小さく首を振って、立ち上がろうとした陽菜の膝を押さえて、澪が隣に座り肩を抱いて柔らかな黒髪を撫でます。 幼い頃に母を失った陽菜にはこんな風に大人の女性に抱かれたことなどありません。 柔らかな胸の感触に、甘い香りに母親がいたらこんな風に…そう思うと今まで堪えていた涙が一気に溢れしゃくりあげる陽菜を優しく抱きしめていた澪は妖しい微笑を浮かべ、反対側の鏡を見ていました。 
『大丈夫?…もう何も心配いらないんだから』
腕の中でしゃくりあげる陽菜の顔を両手で挟みこんで上向けると涙を舌で掬い取り、頬の涙の後を舌で舐めとります。 思いがけずに間近にある澪の顔に視界をふさがれ、驚く間もなく温かな唇が顔を掠めます。 顔中真っ赤にして喘ぐ陽菜に頬と頬をくっつけて鏡に見せ付けるようにした澪が
『なぁに?… 真っ赤になって 可愛い』 
『あっ… わっ 私…』
『んっ?…もしかしてキスしたこと無いの?』
『あっ ありません!!』
『あらぁ 貴重なファーストキッス貰っちゃおうかしら 』
『みっ 澪さぁぁん』

冗談とも本気ともつかない調子でまた両手で陽菜の頬を挟んでジッと見下ろす澪に、陽菜は赤くなったり青くなったり、目まぐるしく表情を変えます。 お嬢様学校と言われる幼稚園からの女子校でも、男性経験豊富な同級生もいますが、亡くなった父親は異性関係だけには厳しかったのです。 周りの友人も奥手な陽菜にいろいろ誘いをかけるのですが、元々人見知りなところもあり、今まで恋愛経験と言うものもないようなものだったのです。 逆に女子校の中では、同級生同士の恋愛と言う話も聞いた事があったものの、まさか今自分の身に降りかかってくるなんて信じられずに、また溢れそうになる涙に、笑いながら、顔を離し
『あははははっ うっ 嘘よ 冗談 …だから泣かないの』
『冗談…』
『くっくっくっ…可愛い…』
『ひおどぉい…』
『あら?…それとも本気の方が良い?』


もう一度見下ろす澪に、安心したような、少しがっかりしたような気がしてた陽菜は、澪の言葉に小さく躯を震わせました。

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生成り 3
2007-04-02 Mon 00:55

倒産の一言に居なくなる人間はいるとは思ってはいたものの、あたふたと屋敷から走り去る車の音を聞きながら、顧問弁護士が小さくため息をついて、人々の逃げ出す様を呆然と見つめる陽菜の方を振り返り、
『見事と言おうか…何と言うか… 困りましたね』
『さて、貴方のこれからのことを決めなければいけないのですが……まぁ、こっちの方が都合がいいですかね。 』
最後の方は、後ろに控えた男にだけ聞こえるように小さな声で呟いて
『はい…あの 倒産て…』
心細そうに弁護士を見上げてるさまは、こういう事態に慣れているはずの弁護士さえ哀れに思うほど頼りなかったのです。


『まず会社ですが、後を引き受けてくださる方が現れまして、名前は変わりますが何とかなりそうです。 それで個人的な負債ですが、この家や別荘を処分してもいくらか残ります。 最後に陽菜様の事ですが、まだ未成年と言うことでどなたかに後見人になっていただこうと思ったのですが…後はあなたから話していただいた方がいいのでしょうね』
後ろに一人だけ残った見慣れない男性を振り返り、後はそちらが と言うように後ろに下がったのです。

弁護士の後ろから現れたのは今までの喧騒とは別世界のように壁際に佇んでいた30代後半の方でした。
『初めまして、風間と申します。 このたび、そちらの会社はこちらで面倒を見させていただくことになりました。 どなたか後見人を引き受ける方がいたらよかったのですが、もしもどなたもいらっしゃらないのなら、陽菜様とその負債を全て引き受けたいと申しております。 なんでも、私の主人が、昔 お父様のお世話になったそうで、今更ながら御恩返しをしたいということです。 いえ…何の関係も無く引き取られると言うのが気詰まりでしょうから、主人の話し相手にでもなっていただけたら、お給料を払うし、その中から借金も返しえてくれれば良いという話なのですが、いかがでしょう?』


いかがと言われても、今まで父親の庇護の元世間など知らない陽菜には、恩着せがましい言葉もその裏に隠された胡散臭さも気付くはずもありません。 世慣れているはずの弁護士汗、良いお話しと勧めるのですです。陽菜に抗うすべなど無く、その日のうちに、借金取りに捕まる前にとささやかな荷物をまとめ、必要な書類に言われるがままサインをして、車に乗せられたのです


 

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