『いやらしくないのなら、こんなに感じて尖らないだろう。 ほら、両手は脇に下ろして。 隠したらまた一つボタンを外してもらうよ。 自分で出来ならなら、僕が全部脱がそうか?』
『そんな…』
理不尽なと思いつつも逆らったらもっと恥ずかしい姿にされてしまうかも知れない、いつ開くとも知らない扉に私は両手を脇に下ろしたのです。
一つ一つ過ぎる回数表示は永遠に止まらないのでは…と思え始めた時、軽やかな音を立ててエレベーターの扉が開き始めたのです。 誰かに見られる、反射的に胸元を両手で隠し俯いた私の腕を掴み、薄暗い地下駐車場を引きずるように大きな車の助手席に座らせた倉木さんは、肌蹴た胸を隠し大きく喘ぐ私を逃がさないように扉の前に立ちふさがったのです。
『やっ… 』
『さて、もう一つボタンを外して』
『えっ…?』
『隠したら、ボタンを外すといっただろう』
『いやっ…そんなこと出来ない』
『そう、全部脱がされたいんだ』
そう仰いながら倉木さんの指は私のジャケットに手をかけました。このような場所でこれ以上肌を晒すことなど出来るはずがありません。 でも、裸でこんな所に置いていかれるかもしれないという恐怖に私は、倉木さんの手を押さえ、もう一つボタンをはずすことを選ぶしかありませんでした。
『やっ やめてください。 はずしますから…』
『顔を上げて、僕の目を見ながらはずすんだ』
恥ずかしさに俯く私の頬を両手で挟みジッと覗き込んだのです。 俯くことも目を逸らす事すら許されず、私は震える指で4つ目のボタンをはずしたのです。 そんな私を楽しそうに見つめ、私の唇にご褒美の様に優しく口づけ、露になったスリップの上から私の大きな胸を優しく揉みはじめました。
『あっ こんなところでは…』
『ふっ…そうだね他の人を楽しませることはないか…』
『あん…』
私の弱弱しい抵抗に、罰を与えるように硬くなった先端を軽く噛んで彼は運転席へと回ったのです。
『両手は脇に置いて 隠そうとしたら分かっているね』
素直に両手を脇にたらした私を満足そうに見つめて、車は走り出しました。
幸いなことに駐車場に人影も無く、出口も無地でしたので、私のはしたない姿は他の方の目に触れることはありませんでした。