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闇色 6
2007-05-22 Tue 22:28

『月子さん…』
『あぁ…… 許してください…これ以上は……』
『ひどい人だ、これ以上私を焦らすんですか?』
『そんな…』
『さあ、その上品なストリップを続けてください。』

私の足元から着物を持ち上げ傍らの椅子にばさりと置くと置きながら八千草さんが促すように声をかけられます。 けれども、夫以外の男性の目の前で長襦袢姿で居る事ですら耐えられないのです、これ以上の姿を晒すこと撫で出来るはずがありません。  そんな私を殿方を煽るだけのひどい女だとなじられても、私は指一本動かすことが出来ないのです。 


『駄目…出来ません… 夫を裏切るなんて…』
『裏切るわけではないですよ。 むしろ御主人を助ける為ですよ。』
『許してください… 私には出来ません!』
『しようのない人だ…』
『あっ いやっ』

ただ首を振りぎゅっと躯を縮込めているだけの私を無理やり振り向かせると伊達締めに手をかけたのです。 反射的に抗う私の手を握り締め、耳元で囁くと一気に伊達締めを引き抜き肩から脱がせたのです。 薄いガーゼの肌襦袢と白い裾除けだけに覆われた私は、 胸を両腕で覆いしゃがみこもうとして、力ずくで引き起こされ、肌襦袢の紐を解かれてしまいました。 ぷるん、押し込められていた豊かな白い胸がまろびでたのです。 明るい日差しの中で下着姿を見られ恥ずかしさに声を上げ逃れようとする私から、なんなく肌襦袢を剥ぎ取り、じっと私を見下ろす八千草さんは、ほうと溜息をつき、その視線の強さに私はいたたまれず、ただ子供のように首を振り身をよじるしかないのです。


『やはり、思ったとおり…こんな魅力的な躯を隠していたんですね。』
『お願いです…放してください…』
『もう遅いです。 さっ いらっしゃい』
『えっ』
『まさか、ここで抱かれたいんですか?』
『っ…』

顔を背け逃れようとする私は腕をきつく掴まれたまま、思いがけないお言葉に驚いて見返してしまいました。 そうです、私は八千草さんのお申し出に驚き、夫以外の男性の前で着物を脱ぐという異常な状況に、場所にまで思い至らなかったのです。 いつ誰が来るともわからない客間で、いつまでもこんな姿で居ることは出来ません。 かといって、裾よけ一枚の姿で廊下に出る事も出来ようはずがありません。 せめてもと、着物に伸ばした私の手を掴み厳しい声で命じたのです。

『さぁ こちらへ 』
『まっ 待って…せめて着物を…』
『駄目です。 最後迄自分で脱げなかったのだからそのままです。』
『いや…こんな姿で廊下に出るなんて…』

ぎゅっと握り締めた着物を胸に当て、身をよじる私に、仕様がないと首を振ると椅子の上から帯締めを取り上げて、私の手首を掴み後手に一つにまとめて括ってしまったのです。 

『いやっ 何をなさるの!?』
『これ以上逆らうと、最後の一枚も剥いでしまいますよ』

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