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2007-06-01 Fri 00:41
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不躾な男性の視線に晒され動転した私は、昼日中に湯文字一枚の女性が廊下を歩いていることに驚きもしないと言うこの屋敷の異常さに気づきませんでした。 そんな事よりも、舐める様に粘つく視線から逃れたく、かといって早く寝室へと強請る事も出来ず八千草さんの陰に震える躯を縮め隠れて居るしかなかったのです。 そんな気の遠くなりそうな羞恥の時は、実際にはわずかな時間だったのでしょうが、私には永遠の責め苦のように感じられました。 「すみませんね、男ばかりの屋敷で柄が悪くて…」 八千草さんの言葉に思わず振り向いた私はいつの間にか後をつけて来たのか、すぐ先に立ってこちらを見ている先ほどの方と視線を合わせてしまったのです。 私は小さな悲鳴を上げて転げるように部屋へと飛び込み、そのまま八千草さんの腕の中へと倒れこんでしまいました。 |
2007-05-27 Sun 16:34
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言葉と同時に私の裾よけの紐に手をかけた八千草さんに私は慌てて身をよじりました。 これ以上恥ずかしい姿を晒さないように抗おうにも、私の両手は柔らかな絞りにしっかりと縛められ、すぐにも解けそうで解けないのです。 両手で紐を持ったまま広げた裾よけに縁取られた白のレースの下着に包まれた下半身をじっと見下ろす視線に耐えられず、私はぎゅっと太腿を閉じる反射的に後ろを向いてしまったのです。 『おや、社長 これは上玉ですね』 |
2007-05-22 Tue 22:28
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『月子さん…』 『駄目…出来ません… 夫を裏切るなんて…』 『やはり、思ったとおり…こんな魅力的な躯を隠していたんですね。』 |
2007-05-17 Thu 23:24
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私の差し出した紐を受け取り、微笑んだように見えたのは気のせいでしょうか? 視線をあわせることなど出来ずにうつむく私ですが、絹物の中までも見通そうとするかのような八千草さんの視線は痛いほど感じられます。 けれども、心が決まってしまったからでしょうか,震える指先ながらも今度は絞りの柔らかな生地のおかげか帯揚げはたやすく緩み、しゅるりと帯枕ともども床へと落とせました。 一瞬でも手を止めたら、気持ちが萎えてしまう、そんな急かされる様な心と、人の前で絹を脱ぐというはしたない事を早く終わらせたいという思いで、私は背に手を回しそのまま帯を解いたのです。 床に作った錦の渦から抜け出す私に手を貸してくださった八千草さんはそのまま床に散ったものを拾い上げて椅子の上へと纏めてくださいました。 |
2007-05-08 Tue 23:02
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いつもなら何の抵抗も無く解ける組紐が、震える指のせいでしょうか、なかなかいう事をきいてはくれません。 本来一人で行う着替えを夫以外の男性の前で行わなければいけない躊躇いと羞恥に、今すぐ逃げたしたいという私の心に、八千草さんのお気が変わらないうちにと焦る心が重なり、私の指は一層震え強張りを増します。 うつむき、必死に指動かそうとする私は、八千草さんがついた小さな溜息に、びくりと躯を強張らせたのです。 「ふぅ…もう いいです…」 思わず上げた顔にじっと見つめる八千草さんの顔がありました。 見捨てられてしまった… 私の心を襲った絶望感に何も考える事など出来ずに八千草さんの足元に跪き必死に膝に手をかけておりました。 そんな私を見下ろ問いかける声は少し厳しさを増しておりました。 男性の前で着替えるなんてはしたないことは出来そうにありません。 そして、このまま帰っても何の解決にもならないことは私が一番よく分かっております。 今は八千草さんのお情けに縋るしかない事も…。 「月子さん…?」 問いかける八千草さんに、私は意を決したかのように頷き、今度は震えのおさまった指で帯締めを解いたのです。 きゅっ… しゅっ…絹特有の軋みをあげて解かれ引き抜いた帯締めを纏めて私は八千草様に差し出したのです。 |